最近よく聞く「〇〇Tech」とは何?

急激に成長しているテクノロジーに伴い、私たちの生活は以前に比べて便利なものとなっています。
その便利な生活を支えているものの中に、既存の産業とテクノロジーが融合して生まれた価値や仕組みである様々な「〇〇Tech」と呼ばれるものがあります。

例えば「Human Resources(人材)」と「Technology」を掛け合わせた「HRTech」や、「Finance(金融)」と「Technology」を掛け合わせた「FinTech」などが挙げられます。
みなさんもこの「〇〇Tech」、どこかで耳にしたり目にしたことがあるのではないでしょうか?そこで今回は「〇〇Tech」についてご紹介したいと思います!

そもそもこれらの〇〇Techに活用されるテクノロジーには何があるのか、また既存の産業とそれらのテクノロジーを組み合わせると、どのようなメリットがあるのかご説明致します。
最後には〇〇Techの中から「AgriTech」を挙げて、皆さんに〇〇Techについて具体的にイメージして頂きたいと思います!

1.〇〇Techに活用されるテクノロジー代表例

IoT、AI、ビッグデータ、ブロックチェーン、5G、人感センサや温度センサなどの高機能センサ、ロボットなど

2.〇〇Techのメリット

高機能化・高品質化の実現と人件費の削減です。
これらのメリットにより、冒頭に挙げた私たちの日々の生活が便利になるということだけでなく、労働生産性が向上することで経済全体にも良い影響を与えてくれます。

3.「AgriTech」

AgriTechとは、Agriculture(農業)とTechnologyを掛け合わせたものです。
事業例としては、センサーによる気温や湿度などデータの見える化をしてそれらが規定値を超えた場合の自動抑制、ドローンによる農薬や肥料の散布、AIによる作物の育成状況の測定がなどあります。これら最新技術のおかげで、これまで人によって行われてきた作業の負担が大きく削減することは明確です。
他の産業に対して労働者の平均年齢が比較的高い農業では、近年労働力不足が深刻な問題となっています。この「AgriTech」によって労働力不足の解決だけでなく、スムーズな次世代への技術の継承など既存の農業の在り方が大きく変わっていくでしょう。

弊社は、名古屋でIoTを開発している会社です。
今回ご紹介したように既存の製品やサービスと最新技術を融合して「今ある問題を解決したい!」「こんな製品出来ないかな」「こんな技術があるけど、コラボレーションできないかな」」などお待ちしております。
お気軽にメールまたは電話にてお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

猫にマナーを教えるAI

猫可愛いですよね。あのモフモフの毛を撫でて日向ぼっこして過ごしたいです。
でも、乗ってほしくないところに乗ってしまうこともありますよね。

今回は、猫にマナーを押してくれるAIをご紹介します。

警告に応じなかったら…。

株式会社最先端開発支援センターが猫にマナーを教える装置「マニャーdeシュ!」のクラウドファンディングをしていました。

「マニャーdeシュ!」は、乗ってはいけない場所に猫が乗ったとAIが判断したら、音声と水噴霧で伝えるという装置です。
内臓のAIカメラが約1秒間に1回の頻度で猫がカメラに写っているかを判断しています。猫が写っていた場合は、音声によって警告をしますが一定回数連続して警告を行っても猫が乗ってほしくない場所にいたときは、水を噴射する仕組みになっています。
※噴射する水は、猫に害がないものを使用しています。

また、「マニャーdeシュ!」はバッテリーで稼働しているためどこでも設置することができます。

使用する際の注意点・使用方法

電源スイッチを入れてから約1分で起動が完了し、猫の認識がスタートします。
猫がカメラの視界に入ると距離にかかわらず認識してしまうので、設置場所には注意が必要です。
充電の際は、USB端子から充電を行いフル充電で約12時間稼働することが可能なようです。

水が噴射する距離は約1mなので、濡れて困る家電製品などがあれば噴霧する方向に注意が必要ですね。

まとめ

今回は、猫にマナーを教えるAIをご紹介しました。
そこに乗ってほしくない場所、行ってほしくない場所ありますよね。そこに今回紹介した「マニャーdeシュ!」を置けばAIが注意をしてくれるのでありがたいですね。見ていないときでも注意してくれるので助かります。

弊社は、名古屋でIoTを開発している会社です。
「こんな製品があったら便利だな」や「こんな技術があるからコラボレーションしませんか」などお待ちしております。
お気軽にメールまたは電話にてお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in AI

自宅で肌診断ができるIoT?!

皆さんは、どんなスキンケア商品を使用していますか?
私は、オルビス(ORBIS)をよく使っています。
オルビスの化粧品は、肌に負担をかけない素材を使用しています。お店で手に取りながら買うのもいいですが、一品から送料無料の通販で買うのもいいですよね。しかも、サンプルも貰うことができるので私は通販でよく買っています。

そんなオルビスからIoTを使用したサービスが開始されました。

どんなサービス?

IoTデバイスを使用したパーソナライズスキンケアサービスを今春、開始しました。
手のひらサイズのIoTデバイスは、「skin mirror(スキンミラー)」といい、自宅に居ながら肌の診断を行うことができます。さらに、診断した結果に合わせて毎月商品を届けてくれます。
肌の診断結果は、サービス専用のアプリで自動記録しグラフ機能でいつでも肌の変化を知ることができます。
また、skin mirror(スキンミラー)を通して貯まる肌の解析データや住まい地域の天候データ、肌の悩み、生活習慣などから一人ひとりの肌に合ったパーソナライズスキンケアを配信します。手持ちのアイテムでできるお勧めのお手入れ方法も教えてくれるので、毎日のスキンケアの時間が楽しくなりますね。

このサービスは、ポーラが2029年に創業100年を迎えるので“10年後の未来を見据えて新たなサービスを生み出す”ことをミッションに2019年に発足した「2029P(2029年プロジェクト)」チームが担当しています。


自宅に居ながら肌の状態を知ることができるのは、嬉しいですね。しかも、自分の肌に合わせて商品を送ってくれるので、何を買えばいいのか悩まなくて済みます。どれが自分の肌に合うのかいつも悩んでいたのでとてもありがたいです。
価格や発売日等の詳細はまだ発表されていないので、発表されたら試してみたいですね。

弊社では、新規開発の依頼を承っております。「こんな製品出来ないかな」「こんな技術があるけど、コラボレーションできないかな」など名古屋にある会社はもちろん、全国からお問い合わせをお待ちしております。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

お正月や自粛でなまった体をIoT・AIを使って動かそう!!

お正月はついつい食べ過ぎてしまいますよね。しかも、ごろごろするから運動なんてほぼしないですよね。私もそうでした…。
運動するぞと思ってもなかなかできません。そんな時は、IoTやAIを使って運動してみてはいかがでしょうか。

今回は、IoTとAIを使った運動を紹介いたします。

IoTを使った運動

なわとび

小学生のころ授業でなわとびやりましたね。小学生の頃は、楽しくてずっとやってました。大人になってやるとすごく疲れるんですよね。
実は、なわとびは有酸素運動なんです。消費カロリーはランニングに匹敵するほど。

普通のなわとびもいいですがIoTを使用した「Smart Rope PURE」なら、アプリと同期してジャンプの回数や消費カロリー、目標設定、達成度の確認など様々なことができます。
さらに同じアプリを使用している世界中のユーザー間のランキングも確認することができます。アプリをSNS連携させれば友人と繋がれるなどモチベーションアップのための仕組みがたくさん用意されています。

参考HP: https://gloture.jp/products/smart-rope-pure?_pos=2&_sid=09c32cd7a&_ss=r

フラフープ

フラフープも子供のころよくやりましたよね。最近、フラフープ買って回してみましたが全然できませんでした。しかも、疲れて何回もできないんです。
フラフープにもIoTが使われたものがあります。「VHOOP」はアプリと連携することで消費カロリーを見れることが勿論、脂肪燃焼に必要な様々なデータがアプリに表示されるので理想とするおなか周りを目指すことができます。
もし、エクササイズを忘れてもアプリでお知らせしてくれます。

AIを使った運動

家で筋トレをしていると今何回だっけ?と思うことありませんか。「VisionPose」というアプリを使えば自動でカウントをしてくれます。
使い方は、アプリを入れたスマートフォンに全身をうつすだけです。あとは、AIが骨格情報を検出して自動でカウントをしてくれます。声でカウントを知らせてくれるので、スマートフォンの画面を見る必要がありません。
さらに、どの日にどの項目の運動して何カロリー消費をしたのか見ることができます。
測定できる運動はスクワット、フロントランジ、ダンベルカール、サイドレイズ、腹筋、腕立て伏せです。これだけあれば、飽きることがありませんね。

参考HP:https://www.next-system.com/ietore


今回は、IoTやAIを使用してできる運動を紹介しました。
お正月や自粛でなまった体を動かして健康になっていきたいですね。

弊社では、新規開発の依頼を承っております。「こんな製品出来ないかな」「こんな技術があるけど、コラボレーションできないかな」など名古屋にある会社はもちろん、全国からお問い合わせをお待ちしております。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

IoTで防ぐヒートショック

みなさんこんにちは。早速ですがみなさんは“ヒートショック”をご存知ですか?

ヒートショックとは暖かいリビングから寒い脱衣所に移動し、熱い湯船に浸かるなどの急な気温の変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管などに悪影響を与えることを指しています。
最悪の場合は脳梗塞や心筋梗塞に繋がるとても重大な健康リスクです。特に欧米諸国と異なり、家庭内の場所によって温度差が高いとされている日本では、気温が低下してきた今の時期(11月頃から2月頃)にヒートショックへの注意が必要となります。
また、65歳以上の高齢者はヒートショックの影響を受けやすいとされています。

ちなみに2015年のヒートショックによる年間国内死者数は、国内交通事故死者数(約4,000人)を大きく上回る数字(約17,000人)となっています。
そこで今回は私たちが何度も取り上げている“IoT”で、ヒートショックを防ぐことが出来るのかをご紹介したいと思います。

上記でご説明した通り、ヒートショックとは寒暖差が大きい場所の移動によって起こります。そのため、家庭内の寒暖差をなるべくなくすことが対策となります。
例えば、ご自宅の空調設備のリモコンとお手持ちのスマートフォンを連携させ、帰宅前や入浴前に家全体の温度調節を手軽に行い、家庭内の温度差をなくすホームオートメーションが挙げられます。
他にも、寒暖差が大きい工場や倉庫現場ではヒートショックの防止のためIoTを活用して「いつ・どの場所で・どの程度の」寒暖差が発生しているのかを見える化し、暖房設備もIoTを使って自動調節することによって、自動でヒートショックのリスクを下げてくれます。

私たちの冬の生活に潜む重大な健康リスクであるヒートショック、一度みなさんも家庭内や職場の寒暖差が大きな場所とヒートショックのリスクについて考えてみてください。

弊社では、新規開発の依頼を承っております。「こんな製品出来ないかな」「こんな技術があるけど、コラボレーションできないかな」など何でもお気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

マテリアルハンドリングをご存知ですか?

マテリアルハンドリングとは

聞きなれない方も、いらっしゃるかもしれませんがマテリアルハンドリングとは、私たちの必需品である(食品、衣料品、生活雑貨、薬、電化製品、家具、車など)あらゆるモノの物流現場において機能合理化を進める為の機器、オペレーションなどで経済性を高める総称です。
製品を合理的に生産し必要な場所へ運ぶシステムで、私達の暮らしを支えています。

合理化を実行する機器としては、自動倉庫、産業ロボット、台車、ベルトコンベヤ、仕分け機器、回転棚などが『マテハン機器』と呼ばれています。このマテハン機器は物流業務の省人化や省力化に貢献しており合理化による低コストにも繋がっています。

マテハン機器メーカーには日本企業も存在します。世界トップシェア1、2位を争う日本企業が広く海外でも活躍していますよ。
(社)日本ロジスティクスシステム協会の報告によりますと、2019年度の物流システム機器産業出荷において日本の総売上金額は575,756百万円と報告されています。
これからも成長する分野と推測されますね。

食品の物流倉庫の場合

マテリアルハンドリング化された工場を例えるなら、工場自体がまるで精密機械の様に無駄のない動きで、美しく稼働しているようです。その例をいくつかご紹介させて頂きますね。

港で水揚げされた魚は鮮度を保持する為に-35℃に急速冷凍保管する必要があります。
巨大な冷凍設備内で自動搬送クレーン、コンベア、搬送台車を-35℃の環境下で自動稼働を実現させた事で無人化に成功し作業者が低温環境で業務する必要がなくなりました。

更に自動化が進んだ設備の場合、工程中に魚をサイズ、重さ別に仕分けし出荷ケースへの梱包まで自動化し出荷までの時間短縮で付加価値を高めています。
逆に高温環境で発酵を促す必要があるヨーグルトは工場内を40℃に保つ必要があります。
この様な工場でも自動化する事で人が過酷な環境で作業する必要が軽減されています。
また自動化により倉庫内でフォークリフトなどの人的運搬が省かれ構内の安全性も向上します。

医薬品の物流倉庫の場合

医薬品の倉庫では、大災害クラスの揺れに対応した免震構造(医薬品は災害時でも絶やす事が出来ない)で設計されており震度6強相当の揺れを1/4程度に軽減するそうです。
最悪の事態を想定し物流倉庫が企画設計され稼働しているんですね。
高度な衛生管理も必要とされる医薬品工場ではさまざまな問題改善を経て自動化が進められています。

・異物を侵入させない構造 ・粉塵が飛散・蓄積しにくい構造
・掃除、メンテナンスしやすい構造

など自動化する事で生じるさまざまな課題をクリアし機器開発を実践しています。その結果クリーンルーム内に適合した設備が多数導入され私達を守る医療現場を支えています。
災害対策だけでなく、ジェネリック薬品の普及などの影響による価格競争の激化で低コスト製造にも対応できる物流倉庫が求められるそうです。
社会インフラも見据えた総合的な企業体制の見直しが必要な場合もあるそうです。

まとめ

物流を支える企業はあらゆる問題解決に総合的に取り組んでいますね。
私達MTLも、お客様が抱える問題に寄り添い考える事が出来る会社です。
お客様の抱える問題点を、お客様にとっての理想へ繋ぐ事が私達MTLの役割と考えております。
お客様の抱える問題点を是非お聞かせ下さい。 ご相談・お問い合わせはこちらから

新年となりました。

新年となりまして今年もよろしくお願いいたします。
本年もさらなるサービス向上に向け、気持ちを新たに取り組んでまいります。
IoTについてわからないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
親切丁寧に対応させていただきます。 ご相談・お問い合わせはこちらから

IoTはどんなところで活躍しているの?

IoTという言葉をご存知でしょうか?
IoTとは、たくさんのモノがインターネットに接続されることです。インターネットに接続することで、さまざまな事ができるようになります。
IoTを使ってできることは、大きく分けて4つあります。
・離れた場所から操作する
・モノや場所の状態を知る
・位置、または動きを感知する
・モノ同士で通信する
このままでは分かりづらいので、具体的な例を挙げて簡単に説明します。

IoTが使われている場所は?

IoTはすでにさまざまな場所で活躍しています。企業内はもちろん、みなさんの近くにもたくさん使われています。
まずは、産業ごとに見ていきましょう。

IoTの代表的な活用例

IoTにより、離れたところの情報を得ることで、システムの最適化をする事ができます。
さらに、企業は収集したデータをもとに、新たに開発を進めていきます。

自動車
・走っている車から速度や位置などのデータを取得して、道路状況を把握する
・車に付けた多くのセンサーやカメラから情報を収集して、運転を自動化する

物流
・倉庫内の管理や作業の効率化
・輸送状況の把握
・ドローンを使った配送システム

農業
・室内の気温や湿度などのデータを取得して、状況に合わせて空調や水やりなどの農作業を自動化する
・農業用機械の遠隔操作

医療
・身体に装着した機器からデータを取得して、健康状態を確認する
・離れた場所から診療する
・たくさんの医療データを共有でき、研究に使える

身近なところでもIoTは使われている

IoTの最前線は常に革新的な進化を遂げています。社内で検討しているうちにそのシステムが時代遅れになってしまったり、より便利でコストの安い代替システムが登場することも。現場とトップのすり合わせは重要ですが、時間をかけすぎてチャンスを逃さないようスピーディさも求められます。

声で操作できるスマートスピーカー
家の中にある電化製品をインターネットに接続することで、スピーカーに話しかけて操作する事ができます。
また、スマートフォンで電化製品を遠隔操作することも可能です。

ウェアラブルデバイス
身体に装着して使う小さなコンピューターのことです。
メガネ型や時計型などが有名です。

スマートタグ
位置情報を教えてくれる小さなタグのことです。
置き忘れや盗難を防ぐために使われます。

電子タグ(RFID)
情報を入力したり、書き換えたりできるタグのことです。
少し離れた距離でも同時に複数のタグを読み取る事ができるので、レジや在庫管理に使われます。

IoTを活用しよう

IoTを活用することで、業務の効率化ができ人手不足を解消できます。
また、家庭でも必要な作業を減らすことで、時間にゆとりが持てます。
IoTを使って、快適で便利な生活をしましょう。

弊社は、工場へのIoT導入の実績があります。ご相談やお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

IoTで起こるセキュリティ問題

IoTとは「Internet of Things(インターネットオブシングス)」の略で、様々な「モノ」がインターネット上で繋がり、相互に制御できる仕組みのことをいいます。
IoTにより「モノ」がネットワークで繋がると、大量のデータを収集できるようになり、これを「ビッグデータ」と呼びます。
ビッグデータを活用すれば、多くの人々の行動パターンや習慣などの把握が可能になり、私たちの生活の利便性向上や新しいビジネスモデルの創造に繋がります。
一方、IoTを利用するとモノが常時インターネットに接続している状況となるため、セキュリティへの意識が希薄になりがちで、またサイバー攻撃を受けた際の被害が拡大しやすいというリスクを抱えています。
そこで本記事では、IoTで起こるセキュリティ問題について、知っておくべきポイントを解説していきます。

セキュリティ問題はIoT化の最大の課題

IoT機器にとって、セキュリティ問題は最大の課題といって良いでしょう。
IoTを活用していくうえでは、ネットワーク、接続する機器、使用するソフトウェアなど、多数のセキュリティ対策が必要ですが、サイバー犯罪者から見れば、攻撃の対象を広げやすくなったともいえます。

IoTが攻撃を受けることによる危険性

IoTデバイスがサイバー攻撃を受けた場合、ネットワークに接続している多くの機器が影響を受ける危険があります。
また、気づかないうちにサイバー攻撃の被害者や加害者になってしまう可能性もあります。
IoT化された生活をしていると、インターネットを利用している意識が希薄になるうえ、さらに自動車や家電といった新しいタイプのIoTデバイスは、動作に大きな変化が生じなければ、サイバー攻撃を受けたことを察知できない場合があります。
知らないうちに、利用していたIoTデバイスがマルチウェアに感染し、ネットワークを通して多数の機器を攻撃していたというケースが実際に起こっています。

総務省によるセキュリティガイドライン

IoTが普及することにより起こるセキュリティ問題への対策として、平成28年に総務省・経済産業省より「IoTセキュリティガイドライン」が発表されています。
ガイドラインでは、IoT機器のセキュリティ対策として「方針、分析、設計、構築・接続、運用・保守」という5つの指針を掲げており、またIoTの利用拡大による今後の検討事項についても解説されています。
現時点で、このガイドラインはIoTに関するセキュリティ対策の基本であり、IoT導入を検討している企業は必ず把握しておくべき内容です。

IoT機器に対するサイバー攻撃の事例

IoT機器に対するサイバー攻撃の代表的な例として、マルウェアに感染した製品によるDDoS攻撃があります。
DDoS攻撃とは、不正に乗っ取った複数のコンピューターのIPを利用して、ウェブサイトやサーバーに対して過剰なアクセスやデータ送信を行うことで、対象のウェブサイトをアクセスできない状態にさせたり、ネットワークの遅延を起こしたりするサイバー攻撃です。
(1台のコンピューターからこうした攻撃を仕掛けることを、DoS攻撃といい、複数のコンピューターから行うDoS攻撃をDDoS攻撃といいます)
2016年10月に起こったマルウェア「Mirai」によるDDoS攻撃は、Miraiに感染したルーターやネットワークカメラ、ビデオレコーダーなどの10万台規模のIoT機器が一斉に攻撃を行ない、最大623Gbpsという史上最悪の規模となりました。
IoT機器がMiraiの標的となった理由は、パソコンやスマホなどと比較してセキュリティ対策が不十分なためでした。
パソコンやスマホでは、セキュリティ対策ソフトが導入されているケースが多いのですが、新しいタイプのIoT機器はセキュリティ対策への意識がまだ低いため、サイバー攻撃を受けた場合、防ぎきれない可能性があります。
IoT機器に対するサイバー攻撃は今後も続くと思われますので、導入する企業はセキュリティ対策をしっかり考えておくことが重要です。

まとめ

以上、IoTで起こるセキュリティ問題について、知っておくべきポイントを解説してきました。
利便性などの点で大きな魅力のあるIoT機器ですが、サイバー犯罪者の攻撃対象となりやすい側面もあります。
導入したIoT機器がサイバー攻撃を受け、被害を増大させてしまえば、企業の信頼失墜にも繋がりかねません。
IoT導入を検討している企業は、最大の課題であるセキュリティ問題について、万全の対策を取ったうえで決めることをおすすめします。

弊社は、工場へのIoT導入の実績があります。ご相談やお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT

失敗しないIoT化のために:自社工場の最適化について検討する方法

省人化、効率化を実現するIoT化。製造業、工業系の業界でも徐々にIoT導入の必要性が認識されるようになってきました。しかし、やみくもに成功事例をトレースするだけではうまくいきません。自社に最適なシステムを構築するためには、自社の特性を理解する必要があります。

自社のIoT化を急いで失敗する3つの例

IoT化に失敗しないよう、次に挙げる3つの例を参考にしてみてください。

その1. 成功事例をそのまま自社に取り入れる

成功例は、その企業や工場だからこそ上手くいったケースで、特殊な条件が重なっている場合も少なくありません。企業の規模や働き方、得意分野などを考慮せずに成功事例をそのまま自社に導入しても同じように上手くいくとは限らないのです。

その2. 現場の声を聞かずにトップだけで決定する

IoTに対応するのはあくまで現場です。現場の声を無視して上層部だけでシステムを構築すると、かえって非効率な仕事場になってしまうおそれも。実際にIoT導入の影響を受ける現場の声をヒアリングしていくことが重要です。

その3. 最新の動向を見極めることなくシステムを決める

IoTの最前線は常に革新的な進化を遂げています。社内で検討しているうちにそのシステムが時代遅れになってしまったり、より便利でコストの安い代替システムが登場することも。現場とトップのすり合わせは重要ですが、時間をかけすぎてチャンスを逃さないようスピーディさも求められます。

失敗しないためにコンサルタントやプロの意見を参考に

IoT化は、企業や工場ごとにもっとも効率のよいシステムが異なります。運用形態やコストなどさまざまな条件を元に最適なIoT 化を達成できるよう、コンサルタント企業などプロの意見をヒントにすると安心でしょう。
実際に働く従業員が、「IoT化して良かった!働きやすくなった!」と感じられるような導入が企業に求められています。

弊社は、工場へのIoT導入の実績があります。ご相談やお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
Posted in IoT