マテリアルハンドリングとは
聞きなれない方も、いらっしゃるかもしれませんがマテリアルハンドリングとは、私たちの必需品である(食品、衣料品、生活雑貨、薬、電化製品、家具、車など)あらゆるモノの物流現場において機能合理化を進める為の機器、オペレーションなどで経済性を高める総称です。製品を合理的に生産し必要な場所へ運ぶシステムで、私達の暮らしを支えています。
合理化を実行する機器としては、自動倉庫、産業ロボット、台車、ベルトコンベヤ、仕分け機器、回転棚などが『マテハン機器』と呼ばれています。このマテハン機器は物流業務の省人化や省力化に貢献しており合理化による低コストにも繋がっています。
マテハン機器メーカーには日本企業も存在します。世界トップシェア1、2位を争う日本企業が広く海外でも活躍していますよ。
(社)日本ロジスティクスシステム協会の報告によりますと、2019年度の物流システム機器産業出荷において日本の総売上金額は575,756百万円と報告されています。
これからも成長する分野と推測されますね。
食品の物流倉庫の場合
マテリアルハンドリング化された工場を例えるなら、工場自体がまるで精密機械の様に無駄のない動きで、美しく稼働しているようです。その例をいくつかご紹介させて頂きますね。港で水揚げされた魚は鮮度を保持する為に-35℃に急速冷凍保管する必要があります。
巨大な冷凍設備内で自動搬送クレーン、コンベア、搬送台車を-35℃の環境下で自動稼働を実現させた事で無人化に成功し作業者が低温環境で業務する必要がなくなりました。
更に自動化が進んだ設備の場合、工程中に魚をサイズ、重さ別に仕分けし出荷ケースへの梱包まで自動化し出荷までの時間短縮で付加価値を高めています。
逆に高温環境で発酵を促す必要があるヨーグルトは工場内を40℃に保つ必要があります。
この様な工場でも自動化する事で人が過酷な環境で作業する必要が軽減されています。
また自動化により倉庫内でフォークリフトなどの人的運搬が省かれ構内の安全性も向上します。
医薬品の物流倉庫の場合
医薬品の倉庫では、大災害クラスの揺れに対応した免震構造(医薬品は災害時でも絶やす事が出来ない)で設計されており震度6強相当の揺れを1/4程度に軽減するそうです。最悪の事態を想定し物流倉庫が企画設計され稼働しているんですね。
高度な衛生管理も必要とされる医薬品工場ではさまざまな問題改善を経て自動化が進められています。
・異物を侵入させない構造 ・粉塵が飛散・蓄積しにくい構造
・掃除、メンテナンスしやすい構造
など自動化する事で生じるさまざまな課題をクリアし機器開発を実践しています。その結果クリーンルーム内に適合した設備が多数導入され私達を守る医療現場を支えています。
災害対策だけでなく、ジェネリック薬品の普及などの影響による価格競争の激化で低コスト製造にも対応できる物流倉庫が求められるそうです。
社会インフラも見据えた総合的な企業体制の見直しが必要な場合もあるそうです。
まとめ
物流を支える企業はあらゆる問題解決に総合的に取り組んでいますね。私達MTLも、お客様が抱える問題に寄り添い考える事が出来る会社です。
お客様の抱える問題点を、お客様にとっての理想へ繋ぐ事が私達MTLの役割と考えております。
お客様の抱える問題点を是非お聞かせ下さい。