IoT導入を成功させるポイント

近年、様々なビル設備において、IoT導入の動きが進んでいます。
IoTは今後、オフィスビルや商業施設、さらに一般家庭にまで広く普及し、私たちにとってよりいっそう身近な存在となることが予想されています。
しかしIoT導入を成功させるためには、知っておくべきポイントがいくつかあります。
IoTに対する知識を持たないまま導入を進めてしまうと、思わぬ失敗を招いてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで本記事では、IoT導入を成功させるために、知っておくべきポイントについて解説していきます。

IoT導入のメリットとデメリット

IoTとは何かと聞かれて、咄嗟に説明できる人は少ないかもしれませんね。
IoTとは「Internet of Things(インターネットオブシングス)」の略で、色々な「モノ」がインターネット上で繋がり、相互に制御できる仕組みのことをいいます。
IoT技術によって、様々な「モノ」がネットワークで繋がると、膨大な情報が収集できるようになります。
IoTにより集められた大量のデータを「ビッグデータ」と呼びますが、ビッグデータを活用すると施設利用者の行動パターンや習慣などの把握が可能になります。
実際にビル設備にIoTを導入することによるメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

・設備機器の稼働状況を遠隔監視でき、WEB上で情報を把握できる
・運転の自動化により人為的ミスを防止できる。
・ビッグデータ活用により、新しいビジネスモデルが生まれる可能性がある

デメリット

・ハッキングによるデータ窃取、改ざんなどの危険性がある
・ネットワークがダウンした場合の損害が大きくなる
・プライバシーと企業機密との折り合いの付け方が難しくなる

一番の課題としては、セキュリティ面の対策でしょう。
様々なモノがインターネットで繋がっている状態では、サイバー攻撃などを受けた場合の被害の規模は、従来より広がってしまいます。
IoT導入を検討している企業の方は、こういった点をよく理解しておいてください。

ビルにおけるIoT技術の紹介

IoT導入によるメリットとデメリットを把握していただいたところで、実際にビルにおいて活用しているIoT設備を2点紹介します。

スマートメーター

スマートメーターとは、主に電気の使用量をデジタルで計測する電力量計のことです。
従来、ビルや住宅の電気や水道のメーター点検では、メーターの数値を検針員が目視で確認し、手書きで点検表に記入し、パソコンでデータ入力を行うといった作業をしてきました。
しかし、これには多くの時間と労力を要すうえ、記載漏れや数字の読み間違いなど人為的なミスが発生する可能性も含んでいます。
スマートメーターを導入すれば、メーターの数値の読み取りから台帳記入まですべて自動化でき、点検業務を大幅に効率化できるうえ、利用状況をリアルタイムに把握できます。
点検する作業員の人件費削減に繋がるほか、設備異常を遠隔で感知できるため、復旧の迅速化が可能となります。

エネルギーマネジメントシステム(EMS)

エネルギーマネジメントシステム(EMS)とは、電気・ガス・水道といったエネルギーの使用量を「見える化」し、使用状況を分析して削減可能な部分を見つけ、経費削減に繋げるIoT技術のことです。
エネルギーマネジメントシステムを導入すれば、ビル全体の省エネ化が期待でき、経費削減に繋がります。
そのため、省エネをより効果的、継続的に進めたい企業にとって、導入メリットの大きい設備です。

まとめ

以上、IoT導入を成功させるために、知っておくべきポイントについて解説してきました。
今回紹介したもの以外にも、IoTを活用した設備機器はたくさんあります。
ですが、基本的な特徴やメリット・デメリットは、初めに説明した内容の通りです。
IoT設備の導入を検討している企業は、利便さだけに着目せず、導入によって起こり得る問題への対策をしっかりと考えたうえで決断しましょう。

弊社では、EMS機器を販売・開発しております。ご相談やご質問をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから

IoTのサイバー攻撃を防ぐための対策とは

IoTによってモノがインターネットに繋がると、企業の業務は効率化され、家庭での生活は便利になります。
良い事ばかりのように思えますが、実は注意点もあります。
それは、サイバー攻撃と呼ばれるインターネットを使った不正行為です。
サイバー攻撃にはたくさんの種類があり、自分の情報を守るためには最低限の知識と対策が必要です。
今回は、サイバー攻撃とセキュリティについて簡単に解説します。

IoTのサイバー攻撃を知り、自分にできる対策をしよう

サイバー攻撃という言葉は、どこかで聞いた事があると思います。
しかし、どのような内容かご存知でしょうか?
まずは、サイバー攻撃の概要を知ることで、どんな問題が起こり得るのかが分かります。
その上で、サイバー攻撃を防ぐために対策をしましょう。

サイバー攻撃とは?

サイバー攻撃とは、コンピューターに対しマルウェアを使って、ネットワークを通じて攻撃することです。
マルウェアとは、不正な動作をするソフトウェアの総称で、さまざまな種類があります。

サイバー攻撃を受けるとどうなる?

実際にあった例を簡単にご紹介します。
・マルウェアにより多くのIoT製品が操られて、特定のサーバーに対してアクセスを集中させてWebサイトをダウンさせる
・監視カメラを停止させたり、映像データの盗難や改ざん
他にも、企業のデータベースから個人情報が流出する事件などがあります。

サイバー攻撃を防ぐための方法は?

サイバー攻撃を防ぐためには、専門的な知識が必要です。
しかし、誰でも少し気を付けるだけで、サイバー攻撃の可能性を下げることは可能です。

セキュリティ対策例

まず、IoT製品の説明書などでセキュリティ対策について確認しましょう。
次に、以下の点に気を付けましょう。
・IDやパスワードの設定を工場出荷時から変更する
・ソフトウェアを最新にアップデートする
・使わないIoT機器は電源を切る
・信頼できる製造元の機器を使う(サポート窓口があるなど)
・不審な点があればネットワークを遮断する
わからない場合は、メーカーや設置をお願いした業者に問い合わせてみましょう。

セキュリティ対策をしよう

サイバー攻撃を防ぐには、実際にセキュリティ対策を実行する必要があります。
作業自体はそこまで難しくないので、説明書や公式サイトなどを見ながら進めてみましょう。
無防備な状態は危険ですので、一度確認することをおすすめします。 ご相談・お問い合わせはこちらから
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省人化や自動化によって便利になる食品製造業!フードテックとは

700兆円ともいわれる莫大な市場規模を誇る「フードテック」。生産から消費に至るまでの工程にIoTやAIといった技術がくわわることで、食品製造業も大きく変わると予想されています。

IoTが大活躍!フードテックとは

フードテック(Food Tech)は、食とITの融合を示す言葉です。ITとは具体的にIoTやAIといった最新のデジタル技術をさします。
その市場規模は全世界で700兆円規模にのぼると予測されており、農業や食品消費行動など「食」に関わるあらゆる分野で大きな変革がなされるといわれています。
すでにおこなわれているフードテックの例には、次のようなものがあります。

スマート農業

センサーで温度や湿度を管理して、農作物の生長をリアルタイムで把握するスマート農業は、安定供給や安全な農法の確立といった貢献をしています。
ベテランの経験者に依存するのではなく、すべてを数値化することで誰でも同じものが作れるようになるのが今後の流れとなりそうです。

SDGs(持続可能)な社会へ、サプライチェーン改革

世界の食品廃棄(食品ロス)問題は深刻で、環境問題の観点からも貧困問題解決の観点からも、改善が急務。
流通をIoTでリアルタイムに管理し、AIで消費の予測を立てることで無駄のない安定した供給が実現します。

スマートキッチン

IoT家電もフードテックのひとつです。
まだまだ高額ですが、センサーで食品を管理し、無駄なく食材を使い切れるように管理する冷蔵庫なども登場しています。

フードテックは食品製造業の課題解決のカギを握る

食品製造業においても、IoTやAIの活用は有望視されています。
オートメーションロボットを導入して省人化や自動化を進め、効率のよい製造ラインを維持するといった取り組みが国内でもおこなわれ始めています。

フードテックは全世界的な動向であり、社会が目指すSDGsにも深く関わっています。製造業界においても「とにかく大量に作る」から「最適な量を作る」へのシフトが進んできているのではないでしょうか。 ご相談・お問い合わせはこちらから
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感染予防にも使われるIoT技術:混雑の見える化やリモートワーク補助も

この数年でグッと身近になって来たIoT(モノのインターネット)。実は昨今のコロナウイルス関連施策にも活用されています。
外部からは把握しにくい混雑の「見える化」に向けた取り組みやリモートワークをもっと便利にするツールなど、最新のIoT関連ニュースをご紹介します。

「混雑ランプ」で混み具合を可視化し3密を避ける

「混雑ランプ」は、IoT技術によりリアルタイムでの混雑状況発信が可能です。
店内や施設のスタッフが管理画面やボタン型端末から現在の混雑状況を発信すると、サイトなどにその情報が共有され、外からもリアルタイムで現在の混み具合が分かるという仕掛け。
自治体窓口や小売店、観光施設などが混雑状況をリアルタイムで発信することで、利用者それぞれが3密を避け行動できるのは、感染予防にも効果がありそうです。

電池や配線ゼロで稼働するシステムが働く場所の空き状況を発信

リモートワークの広がりとともに、レンタルオフィスやコワーキングスペースなど「会社でも自宅でもない場所」で働く人も増えてきました。
こうした場所の利用者増加とともに、空席状況が分かるIoTツールも登場しています。
注目したいのが株式会社イトーキが11月より発売した「akimiru(アキミル)」。なんと電池や配線のいらないスイッチです。
わずかな動きで自家発電し、座席の利用状況をスマートフォンなどにリアルタイムで届けてくれます。
パーテーションで仕切られた座席などは離席しているのか空席になっているのかを確認しにくいことも多いですが、スイッチでいつでもどこでも空席が分かるIoTツールがあれば、より多くの人が快適にワークスペースをシェアできそうですね。

新しい生活様式は、戸惑うこともありますがIoT技術の活用によって、無理なく自然にライフスタイルを変えていくことができます。
人に寄り添う技術として、今後もさまざまなツールが開発、利用されていくことでしょう。

・参照記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000023072.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000032317.html

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令和2年EMSを出荷しました。

宮崎県にある某スーパー様に出荷しました。

工場・事業場単位の省エネルギー効果の計算方法は、事業者の方が検討・決定してください。
設備単位は、補助事業ポータルへ入力いただければ、省エネルギー効果の計算や申請書類の作成が簡単にできます。
弊社が出荷しているEMSは省エネ補助金対象です。
工場・事業場など省エネに興味がある、省エネをしたい方はお気軽にご相談ください。


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令和2年EMSを出荷しました。

徳島県にある某スーパー様に出荷しました。

令和2年度省エネルギー投資促進に向けた支援補助金は、「工場・事業場単位」と「設備単位」があります。
工場・事業場単位は、広く業種・設備を対象としており、省エネルギーに寄与する事業であれば申請可能です。
設備単位は、広く業種を対象としており、既存の設備を一定以上の省エネルギー性の高い設備へ更新する事業であれば申請可能です。
弊社が出荷しているEMSは省エネ補助金対象です。
工場・事業場など省エネに興味がある、省エネをしたい方はお気軽にご相談ください。


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令和2年EMSを出荷しました。

大分県にある某スーパー様に出荷しました。

「EMS」は、工場などエネルギーの使用状況をリアルタイムに把握・管理し、最適化するシステムです。
弊社が出荷しているEMSは省エネ補助金対象です。
工場・事業場など省エネに興味がある、省エネをしたい方はお気軽にご相談ください。


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IoTを導入するにはどうすればいいの?

身近に活躍するIoTが増えてきていますが、工場などでIoTを導入するにはどうすればいいのか不明点が多いと思います。

今回は、工場にIoTを導入するにはどうすればいいのかをご紹介いたします。

そもそもIoTとは何なのか

IoTは「Internet of Things」の略でモノのインターネットと訳されています。
あらゆるモノがインターネットに接続することで、個別にデータを取得できそのデータをもとに制御することが可能になる仕組みのことです。

IoTをなぜ導入したいのかを明確に!!

どんなモノでもそうですが、なぜ導入をしたいのかを明確にしなくてはいけません。このなぜが分かっていないと導入しても失敗に終わる確率が高くなります。

では、どんなことが分かっていればいいのでしょうか。
・導入の目的
・目標の明確化
・経営者の理解と推進意欲
・IoTのシステム仕様の検討
・現場の人が積極的にシステム検討に参加
・IoTの段階的な導入
上記の内容が分かっていれば失敗に終わる確率は低くなるでしょう。

工場をIoT化するメリット

なぜIoTを導入するのか分からなくなった場合は、メリットから考えましょう。

見える化ができる(現状が把握できる)

工場をIoT化することで、設備の稼働状況やどれだけ生産しているかなど生産状況を現場にいなくても把握することができます。
また、いままで故障するまで気が付かなかった問題点を早期検知することができます。
生産性の高い・低いを把握することができるようになるので、効率的な生産を行う改善策を練ることができます。

省エネ効果

工場で使用されているエネルギーを見える化することで、無駄にエネルギーを使用している箇所を把握することができます。さらに、エネルギーの状況を管理できるので無駄なく工場を運用することができます。

人手不足の解消

人が直接行わなくてもいい作業をIoTによって自動化できるので、人的作業の工数を減らすことができます。手の空いた時間を別の作業に使うことで作業効率の向上も図れます。

工場IoT化のデメリット

工場にIoTを導入することがメリットばかりではありません。

初期コストがかかる

IoTを導入する際には機器の導入コストが発生します。
しかし、IoTを使いこなすことができれば作業効率・生産性の効率、使用エネルギーの削減、人件費の削減など他のところでコストを削減することができるため、導入コストを回収することができます。

メンテナンスが必要

工場にある設備もメンテナンスが必要なのと一緒でIoTもメンテナンスが必要です。
長く使用していただきたいため、定期的なメンテナンスをおすすめしています。

工場へIoT導入

今回は、IoTを導入するにはどうすればいいのかをご紹介しました。
導入する前にしっかりと何に使用したいのかという明確な理由を考えてください。
弊社では、工場へのIoT導入の実績があります。
「こんなところにIoTを導入できないかな?」「この悩みIoTで解決できないかな?」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。 ご相談・お問い合わせはこちらから
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IoTは生産性を向上することができるのか

日本企業IoTの導入状況

財務省(2018年)の報告では、わが国のIoT、AI等の活用状況を概観すると、全体では
IoT:23.1%
AI :10.9%
との事。
IoT、AIを利用する側の企業に限ればそれぞれ
大型企業:20.6%
中堅・中小企業:9.4%
にとどまっているそうです。
AIとIoT共に、大企業と中堅・中小企業では大企業が上回っており、製造業と非製造業では製造業が上回っています。

これはIoT、AIの普及率が世界先進国より日本が5年遅れと分析する専門家の方もいます。
日本の企業にとってIoTを導入するためのハードルが高いのでしょうか?
IoTは何からスタートすべきでしょうか?
いきなり最新のIoT設備を導入するには、現場の環境整備もさることながら「使いこなせるか」、が課題の様です。

第一ステップは、機器・設備の予測保全による生産性向上
→ 身近な機械に搭載したセンサーから稼働時間や温度、湿度、風速、振動等のあらゆる数値を収集・蓄積・分析し、故障を事前に予測する事がお勧めです。予測し事前対策する事により工場の稼働停止を回避できます。結果、生産性の低下を避け業務効率化に役立てられます。
こういった身近な事を数値化する事からIoTをスタートされる事をお勧めいたします。

世界のIoTの普及対策

もちろんIoTは更に進化しており第二ステップに進むと更にスケールが拡大します。
例えば、世界的タイヤメーカーで知られているフランスのミシュランは、運送会社向けに実際の走行距離をデジタル化しタイヤリース料金を請求するビジネスモデルを実現しています。
おとなりのスペインでもユニークなビジネスモデルが話題を呼んでいます。バルセロナにある「Teatreneu劇場」と言うお笑い劇場では、IoTで笑った分だけ課金されるそうです。仕組みは座席の前に取付られたタブレット端末で入場者の笑顔を認識し、1笑いごとに30セント課金されるそうです。このシステムを導入後この劇場の売上は25%アップしたそうです。

まとめ

IoTを身近なモノとして活用しどんどん問題解決を進めたいですね。
上記のスペインお笑い劇場は経営難の状態が継続しているなかでIoTによる打開策が成功した例です。
私達MTLは、大きな会社ではありませんがお客様が抱える問題にできる限り寄り添い考える事が出来る会社です。小さな会社だからこそ小回りが利きお客様と同じ歩幅で問題解決を進める事が出来ます。
お客様の抱える問題点を、お客様にとっての理想へ繋ぐ事が私達MTLの役割と考えております。お客様の抱える問題点を是非お聞かせ下さい。 ご相談・お問い合わせはこちらから
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