IoT

IoTとは何?課題や活用法は

IoTとは

IoTは、Internet of Thingsの略で、「モノのインターネット」と訳されています。

これまでインターネットと関係がなかったテレビやスピーカー、エアコン、時計などがインターネットに接続しています。これらのIoTは、人の力を借りなくても、自らがインターネットに接続できます。「モノ」がインターネットに接続することでデジタル化した映像や音楽、音声、写真、文字情報など様々なデータをインターネットを介して共有することができます。この共有されたデータを基に新たな価値やサービスが生まれています。

IoTの仕組み

IoTは3つのプロセスを経ています。

・「モノ(人)」からデータを収集
・集めたデータを蓄積
・蓄積したデータをAIで解析

1つ1つ詳しく見ていきましょう。

「モノ」や人からデータを収集


IoTでは、センサーを用いてモノや人からデータを収集しています。収集されたデータはインターネットを通じてまとめます。

集めたデータを蓄積


集めたデータは、IoT製品を使用している人専用のデータではなく、ビックデータとしてクラウド上に蓄積されます。

蓄積したデータをAIで解析


蓄積されたデータは、AIによって解析され、情報をデジタル化します。
デジタル化されたデータをモノや人に共有することで新しいサービスを提供しています。

IoTの課題

IoTが普及する上でいくつかの課題があります。

IoTの人材不足


IoTであらゆるデータを収取するだけでは意味がありません。
どんなデータを集めるのか。集めたデータをどうやって分析するのか。分析結果からどんな施策や対策をするのか。分析にAIを活用しても仕組みを構築するのは、人です。高度な分析スキルを持った人材が必要ですが、IoT分野で優秀な人材は様々なところから引く手あまたなため採用することがとても困難になっています。
どのようにIoTに精通した人材を確保、育てていくのかが大きな課題になっています。

幅広い分野の知識が必要


IoTに精通している人材が不足する理由として、幅広い分野の知識が必要になることが挙げられています。
例えば、情報通信に関する知識やセキュリティに関する知識、収集した情報を扱うためのデータベースの知識など幅広い分野に精通する必要があります。そのため、IoTを学んでいる人もマスターするまでには多くの時間が必要という問題も指摘されています。

ヒューマンエラー


IoTが普及しても全てをモノやロボット、AIが動作・通信を行うわけではありません。作業の一部を人が行うことが必ずありそこで問題になるのが、ヒューマンエラーです。

たとえば、想定外の事態に直面したときあらかじめプログラムした内容にミスがあればさらなるトラブルが起こる可能性もあります。人為的なミスはどのような現場でも起こるのでもし起こったときどのような対応をするかも課題になっています。

セキュリティ問題


IoTが増えるとセキュリティ問題が増大します。
数が膨大になれば従来のシステムでは管理することが難しくなります。IoTは通信をしているのでハッキングや情報漏えいといリスクもあります。すべてのIoTデバイスで高度なセキュリティを持った通信機能を持たせることは現実的ではなく、どのように安全性を確保するかも課題になっています。

IoTの活用法

IoTは主に、モニタリングや予防・予知保全、データ連携、遠隔制御の4つに分けられます。

・モニタリング
IoTは、離れた場所にあるモノの動きや環境、位置などの情報を収集してモニタリングできます。

・予防・予知保全
IoTは、離れた場所にある機器から情報を収集し分析・処理し稼働実績の把握や異常監視を行うことができます。

・データ連携
IoTは、スマートデバイスなどのモバイル機器とモノを連携することができます。また、収集したデータを外部と連携させ、相互に活用することもできます。

・遠隔制御
IoTは、連携したモノをスマートデバイスなどのモバイル機器を活用して遠隔で制御することができます。遠隔で操作することで、機器の保守作業を効率化します。

IoTは、どのような活用例があるのでしょうか。

医療

生体データの収集をする腕時計型やリストバンド型などのウェラブルデバイスがあります。有名なのがApple Watchです。活動量や血圧、脈拍、体温などのデータをスマートフォンに転送してアプリ上で健康状態を簡単に記録することができます。
また、個人の希望で医療機関へのデータ転送も可能になります。これらのデータを取得することで、予防医療に役立てることを目指しています。

農業

IoTの導入が難しいとされていた農業にもIoTは活躍しています。農作業者の負担を削減し、生産の効率化を図っています。
日射量や土壌の状態をセンサーが感知して水や肥料を最適なタイミングであげたり、離れた場所からハウス内の温度調整や空調調整が可能になります。

物流

自動搬送ロボットによるピッキング作業などの倉庫業務を効率化できます。
RFIDを利用したドローンや無人運転者の活用による配送に代表される物流革命が注目されています。

まとめ

IoTは、これからどんどん身近になり私たちの生活を豊かにしてくれます。まずは、身近なウェラブルデバイスや家を遠隔操作してみはいかがでしょうか。

弊社は、名古屋で工場にIoTを設置、納品したり工場向けに開発しています。
「こんなところにIoTを導入できないかな?」「この悩みIoTで解決できないかな?」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。


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