IoT

10年の節目。インダストリー4.0とは何か

2011年に「インダストリー4.0」というキーワードが登場してから10年経ちました。

インダストリー4.0とは

インダストリー4.0は、「第四次産業革命」を指しておりドイツにおいて政府や産業界が主導して推進している製造業の国家戦略プロジェクトです。

インダストリー4.0には、4つの設計原則があります。
1つ目は「相互運用性」で、機械やデバイス、センサーと人間を相互に接続して通信を行います。
2つ目は「情報の透明性」で、基本データによって実世界の仮想モデルを作成し情報を解釈可能にします。
3つ目は「技術的アシスト」で、人間にとって危険なことや困難な課題を支援することです。
最後の4つ目は「分散的意思決定」で、観測データをサイバー空間で定量的に分析して意思決定を自立化させます。

インダストリー4.0とは、この4つの具体的な原則を基にして推進されている製造業の大きな方針のことです。
インダストリー4.0の中でも中心的なコンセプトが「スマートファクトリー」です。スマートファクトリーは、機械や人間などあらゆる企業資源が相互に接続・通信して生産プロセスをより効率化・高品質化させる概念のことです。

例えば、機械やセンサーを接続・通信させれば工場の稼働状況や生産状況を「見える化」することができます。さらに様々モノを接続・通信させれば各製品の製造日時や納品場所などの情報を基に私たち人間の指示を受けなくても自律的に判断することができるようになります。

インダストリー4.0とIoTの違い

インダストリー4.0とIoTは意味が異なります。
インダストリー4.0は、モノがインターネットに接続していることはもちろんですが、モノとモノ同士が結びつく機能やモノの集合体である業務プロセスが相互に連携しながら生産を実施する仕組みを含んでいます。
一方で、IoTは製品や部品、デバイス、設備といったモノがインターネットに接続する仕組みでインダストリー4.0はIoTの一歩先を行った仕組みだと言えます。

弊社は、名古屋でIoTの開発・販売を行っています。
工場へのIoT導入実績もあるので、「こんなところにIoTを導入できないかな?」「この悩みIoTで解決できないかな?」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。


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