IoT

見える化で集めたデータを活用するには

『見える化』という言葉をご存知ですか?
見える化とは、さまざまな情報を目に見える形で表示することです。
最近では、たくさんの装置を使って、あらゆる情報を集められるようになりました。 しかし、その情報を理解して、活用しなければ意味がありません。
そこで、今回は見える化によって集めたデータの活用方法を、簡単にご紹介します。

集めたデータを活用するための方法

たくさんのデータを集めて、ただ見えるようにしただけでは何も変わりません。
また、データを分析して改善したとしても、活用しているとは言えません。
そこで、データを活用するための流れを解説していきます。

①目的を決める

まずは『どうしたいのか?』を決める必要があります。 目的が無いままでは、どのデータが必要か分かりません。
また、集めたデータを見ても、改善方法を決めることができません。
ですから、まず目的を決めましょう。
今回は具体的な例として、『工場のエネルギー消費量を削減する』という設定で進めていきます。

②必要な情報を選ぶ

次に、目的を達成するために『必要なデータ』を考えましょう。
今回の例では、工場で使っている設備や機械に関する『電力』のデータとします。

・設備ごと
・作業内容
・時間帯
・季節

など、電気の消費量や変化の割合などから、改善点を探します。

③情報を集める方法を考えて、必要な機器を取り付ける

情報を集めるためには、さまざまなセンサーなどを使います。
ですから、必要な情報に合わせて、適切な方法を選びましょう。
また、できれば以下のこともしておくと良いでしょう。

・遠隔操作ができるようにする
・スイッチを自動でON/OFFできるようにする

こうすることで、取得したデータに合わせた操作を行うことができます。

データを集めるには問題点もある

データは簡単に見える化できない場合もあります。
ここで、データを集める上での問題点をいくつかご紹介します。

・センサーなど、機器の設置費用がかかる
・データを集めるまでに時間がかかる
・データの形式を揃える必要がある

データを集めるための機器や、解析するソフトウェアなどの購入費用が必要です。
また、さまざまなデータを集めても、加工しなければ比較できないことが多いです。
これらは、おそらくどのような職種にも当てはまる問題点でしょう。

継続していかないと活用しているとは言えない

データを見える化したとしても、一時的に改善するだけではIoTの活用とは言えません。
取得したデータをもとに改善点を見つけ、ネットワークの中でモノを制御できれば、目的の達成に近づくでしょう。
さらに、それらの工程を自動で行えるように設定できてこそ、IoTを活用していると言えます。
ですから、継続して改善できるような設計で、見える化したデータを活用していきましょう。

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