IoT

IoTシステムのセンサ検討について

IoTシステムを導入するとき、「どのセンサを使用してどのような値を取得するか?」を最初に検討する場合が多いと思います。
PLCからのデータ取得や既設センサ出力を流用する場合を除き、センサを新たに購入する必要があります。
センサの選定は、システム全体の良否に一番重要なポイントになると同時に予算構成のなかでも、大きなウェイトになることが多いです。

今回は、IoTシステムで集塵機フィルターの状態を見える化する場合にどのようなセンサを使用できるかを考えてみたいと思います。
一般的な方法は差圧センサを使用する方法ですが、代替できるセンサは数種類あります。
用途が合致すれば使用できますのでご紹介させていただきます。

@差圧センサ

集塵機の差圧計(アナログ)を差圧センサ(デジタル)に入れ替えます。
センサは差圧値を4-20mA出力します。
差圧計を見るのと同じように、リモートから差圧値をリアルタイムで確認できます。
値の推移を検証することで、フィルター詰まりの予測などができるようになります。

@光電センサ

集塵機のマノメーターに取付けて、液面を検出します。
差圧上限付近に取付ける事で検知状態を取得します。
検知・非検知のデジタル出力となりますので、フィルター詰まりの推移は確認できません。 
しかし、一般的な差圧センサと比較するとセンサ価格が1/3程と安価です。

@電流センサ

集塵機の電源用ブレーカーの二次側に取付けます。
フィルターの詰まり具合とモーターの運転電流が連動していることに注目します。
フィルターが詰まるにつれ電流値は低下しますので、この推移からフィルター詰まりが予測できます。また、その他のメリットとしてある程度のサンプリングデータを収集後はモーター自体の劣化を推測することも可能となります。
差圧センサと比較してセンサ価格が1/6程で、取付けもクランプするだけですので、一番お勧めです。
使用センサ購入費用設置コスト取得データ
差圧センサ11差圧値
光電センサ1/31/2検知状態(1or0)
電流センサ1/61/2電流値
このように、フィルター詰まりを見える化するセンサだけでも数種類あります。
設備ごとに重要度や取得したい情報を選別することで、センサ購入費と設置工事費を削減することができます。

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