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センサーが搭載されたミツバチの巣箱

ミツバチ1匹が一生のうちに集めるはちみつは、ティースプーン1杯分という事は知っていますか。少ないですよね。しかも、働きバチの寿命は30日~40日程度で産まれてから20日は巣の中で仕事をしているので外で蜜を集める期間は、2週間程度しかありません。
イタリアにある3Beeという会社がミツバチの巣箱にセンサーを取り付け、取得したデータを利用して抗生物質の利用を減らしはちみつの生産量を最大化する試みをしています。

センサー搭載のハイテク巣箱

3Beeが提供するソリューションは、巣箱の中に小さなカード型のセンサーを置きます。カード型のセンサーには、マイクや温湿度センサーなどがあり底面には専用の計量器が取り付けられています。インターネット経由でデータを送信し、巣箱の中で起こっていることがスマートフォンから見ることができます。
この装置は「Hive-Tech」と名付けられています。
巣箱からのデータは、ミツバチが必要としている環境を把握するために利用されます。例えば、空気の質や温度、周波数スペクトルの分析、重さ。これらのデータを解析すれば何か異常があってもすぐに知ることができます。
リアルタイムにミツバチの健康状態が分かるので、必要に応じて適切な処置を実施でき抗生物質などの利用を必要最低限に抑えられます。
3Beeは一連の仕組みをミツバチだけではなく、鶏や豚といった家畜の飼育にも検討しています。

参考HP:https://wired.jp/2018/06/13/3bee-hive-tech/

まとめ

私たちの生活にミツバチは欠かせません。「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」と国連環境計画(UNEP)アヒム・シュタイナー事務局長が2011年に報告しています。
今ミツバチが世界中から姿を消しています。様々な原因がありますが、もっとも直接的な原因はネオニコチノイド系農薬です。世界では使用を規制されていますが、日本では規制緩和が進んでいます。斑点米の原因となるカメムシを殺すために空中に散布しているからです。
現在、全国の農家さんや消費者が10年以上にわたって声を上げ続けたおかげで政府が規制に向けて動き始めています。
ネオニコチノイド系農薬の使用を規制して、ミツバチが安全に暮らせるようにしていきたいですね。


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