ニュース

ワイヤレス給電とは何?

ワイヤレス給電とは

ワイヤレス給電は、電線を使わずに電力を送る技術のことです。
磁界を用いるワイヤレス給電では、送電路に2つのコイルを置くことで、送電コイルから受電コイルへと非接触で電力を送ることを可能にしています。

ワイヤレス給電は、1831年ファラデーにより発表された電磁誘導の原理がもとになった技術です。
ワイヤレス給電の技術は、様々な研究がされていましたが目覚ましい進展を見せてはいませんでした。しかし、2007年マサチューセッツ工科大学の研究者が次回の共鳴という現象を利用したワイヤレス給電技術を発表し、ワイヤレス給電技術は世界中から一躍注目を集めるようになりました。

最近では、スマートフォンや電気自動車、エレクトロニクス機器など身近なものにワイヤレス給電技術が使われています。身近なもの以外にも医療機器や産業技術などでの利用に向けた開発も進んでいます。

ワイヤレス給電のメリット

ワイヤレス給電の一番のメリットは、ケーブルがいらないことです。ケーブルが不要になるとケーブルの断線やコネクタの劣化・消耗がなくなります。また、ケーブルがなくなるのでどこでも給電をすることができます。

ワイヤレス給電は、磁界を遮らない材質であればコイルの間にモノがあっても給電することができます。例えば水中やガラス越しでも問題なく給電可能です。
この技術があれば放射性物質や有毒ガスがあり人が入れないところでも給電することも実現することができます。

ワイヤレス給電のデメリット

こんなに便利なワイヤレス給電技術ですが、デメリットもあります。
給電エリアに金属体が入ると安定的な供給が困難になり、金属自体が発熱してしまいます。なので、金属でできたボックスの中には給電をすることができません。

このワイヤレス給電技術の特性を生かして誕生したものがあります。それは、IHクッキングヒーターです。IHクッキングヒーターは、送電側コイルで発生させた磁束がフライパンや鍋底の金属を通過することで過電流が発生して加熱しています。だから、土鍋や陶器などの鍋では磁束が通過してしまい加熱ができません。

まとめ

ワイヤレス給電技術が普及すればケーブルから解放されだけではなく、給電をする手間も省くことができます。また、電気自動車の給電にも使用できるので電気自動車導入の手助けになる技術なので関心が高まっています。

ワイヤレス給電技術があれば生活がもっと便利で豊かになっていく気がしますね。

弊社は、名古屋で工場にIoTを設置、納品したり工場向けに開発しています。
「こんなところにIoTを導入できないかな?」「この悩みIoTで解決できないかな?」などありましたら、お気軽にお問い合わせください。


ご相談・お問い合わせはこちらから